Full description not available
G**R
著者の意図はどこら辺にあるのだろう
英語版を読んで思ったのは、これは散文詩に近いのだなということだった。日本語版に接した折には、日々の思いを書き連ねたメモの集積、くらいに感じていたので、新鮮だった ポルトガル語の原書の趣は、たぶん英語の方がよく写しえているのだろう。日本語版を軽く見ているわけではない。英語版だと調子に任せて読み流してしまい、意味を追わない章がいくつもあったが、日本語版だとしっかり理解しようとする。ただあまり重要と思えない部分もあって、それは短く編集された日本語の版の方は省かれているわけだが、英語だと一種のヴァースとして読め、内容が薄いとは感じない 詠嘆調で書かれた部分など、本当に突き詰めた思考なのか、ペンの走るに任せたところがありはしないかと考えると、文学的工夫のない身辺雑記の集成ととらえる方が、すなわち非文学的である方が価値が高いと感じる人もあるだろう。もちろんポルトガル語で読まなければ何とも言えないわけだが、英語版の方が文学的ではある 作品の出来については日本語版の方にたくさんの賞賛が寄せられており、今更私が付け加えることはない
Trustpilot
4 days ago
1 week ago