Good Smile Company Dragon Quest: The Adventure of Dai: Popp Pop Up Parade PVC Figure

極大消滅呪文を放とうとするポップの戦闘ポーズ。原作中の彼の衣装で最も馴染みのある「旅人の服」スタイルでのリアルフィギュアとしては再アニメ化後でおそらく初となる商品ですね。台座の色は彼のイメージカラーであり、ミナカトール発動時の魂の色でもあるクリアグリーンになっています。フィギュア本体のクオリティは造形、塗装ともにプライズ以上、高価格スケールフィギュア未満といったところで正に値段相応。高価格化の一途を辿るコレクションフィギュアの世界において、手軽さをウリにするPOP UP PARADEのブランドコンセプトは、選択肢のひとつとして非常にありがたいです。厳密には原作内でこの魔道士のマントを着用していたバラン編のポップはまだ極大消滅呪文未修得だったためフィギュア化にあたってのIFの姿となる訳ですが、気の利いたことにマントは着脱可能となっています。躍動感重視でマントを着けてもよし、外した姿で同時発売のダイと並べて真バーンの天地魔闘に挑む原作最終局面を再現するもよしでプレイバリューが広がります。メドローアのエフェクトパーツは色も質感もバンダイがフィギュアーツ用に作っている攻撃エフェクトに非常に近いです。装着方法がダボによる差し込みではなく、ポップの両拳にグローブのように被せるだけの仕様になっているため、少し揺らしただけで外れてしまうのがやや難点です。叫び顔の出来に関しては、ファンによって好みが分かれるかもしれません。個人的には及第点であり十分許容範囲。ポップは原作内でも超絶二枚目の時から三枚目の時まで喜怒哀楽と表情の振れ幅が激しいので、これぞポップという表情が絞りにくい気がします。色々と書きましたが、再アニメ化始動から1年以上が経過してようやく出た市販品ポップフィギュアである期待を裏切らない良い商品だと思います。鬼滅級のヒットにならない限り、同一作品からの第三弾第四弾はなかなか実現しないPOP UP PARADEではありますが、マァム、ヒュンケル、レオナの商品化もぜひ希望したいです。